相談者:20代女性 Gさん
Gさんと夫は、結婚当初から喧嘩が絶えず、喧嘩の際、夫は、Gさんに対して暴言を吐いていました。結婚から半年弱で、夫は、家を出て行きましたが、その後も、電話などでの夫の暴言は続き、Gさんは、恐怖を感じていました。
Gさんは、夫との離婚を決意しましたが、夫に対する恐怖から、自分で夫と協議をすることは考えられませんでした。そこで、Gさんは、当職に代理人を依頼しました。
Gさんの話しから、感情的になっている夫との間では、中立の第三者が入った形で話し合いをした方がいいと判断し、離婚調停を申し立てました。ただ、夫が調停外でGさんに暴言を吐き続けることが予想されたため、調停申立てと同時に、夫に対して、文書により、当職が委任を受けて調停 を申し立てることを通知し、Gさんに連絡することがある場合は、代理人である当職宛てに連絡するよう求めました。
その後、夫は、直接Gさんに連絡することはなく、連絡は当職宛てにくるようになりました。調停では、夫は、当初、離婚には応じられないと していましたが、Gさんの離婚の意思が固いことを知り、早い段階で、離婚に応じるようになり、当職が委任を受けてから3か月弱で調停離婚となりました。
弁護士のここがポイント!
離婚のための協議がこれから始まる場合、できれば、調停離婚ではなく、協議離婚で解決するようにしたいと考えておりますが、相手方の性格や行動形態等によっては、弁護士が代理人となっても、協議が難しいと考えられる場合もあります。
そのような場合には、依頼者の方のご了解を得て、調停を申し立てる場合もあります。Gさんのケースでは、調停の申立てにより、中立の第三者が入ったことで、夫が一定程度冷静さを取り戻して、話し合いができるようになったため、比較的早期に解決できたのではないかと考えられます。
投稿者プロフィール
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弁護士 仙台弁護士会所属
専門分野:離婚
経歴:仙台生まれ。仙台第一高等学校卒業後、上智大学文学部英文科に進学。卒業後、平成14年に弁護士登録。勅使河原協同法律事務所(仙台)を経て、平成24年に高橋善由記法律事務所を開業し、現在に至る。主に離婚問題の解決に従事し、相談者の抱えている問題に寄り添いながら最適な方法を提案し、新たな人生の始まりをサポートしている。
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